愛情を身に着けて 信徒Y・U

もう随分むかしの話になりますが、わたしは日本で教員として働いたことがあります。それは楽しく、充実した日々でしたが、同時に、「死にたい」と打 ち明けてくる生徒たちや、リストカット(カッターナイフで手首を切る自傷行為)を繰り返す生徒を前にして、何を言っていいのか戸惑い、不用意な言動で逆に 子どもたちを傷付けてしまうのではないかと思い悩む日々でもありました。わたしは「助けてください」と神様に祈り、子どもたちと接する時の基準を聖書に求 めました。「哀れみの心、慈愛、謙遜(けんそん)、柔和、寛容を身につけなさい。~これらすべてに加えて愛を身につけなさい。愛はすべてを完成させるきず なです。(コロサイ人への手紙3:12-14)」「愛がなければわたしは騒がしいどら、やかましいシンバル。(コリント人への手紙第一13:1)」「わた したちは知っているのです。苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むということを。(ローマ人への手紙5:3-4)」
 実際、「先生」と呼ばれるのがおこがましいほど未熟なわたしでしたが、神様はそんなわたしにもこれらの聖句を与え、励まし、守り導いてくださいました。 これらの聖句は、主婦となった今でも、折に触れて思い出し、人生の基準として実践できるよう、神様にお祈りしています。