イースターに寄せて M・K姉

 先日、従兄弟から手紙をもらいました。親戚一同の中で彼だけが私の仲間です。
 彼は、産後の肥立ちの悪い奥さんが早く健康を回復し、可愛い赤ちゃんと一緒に自分の元に帰って来るようにと心待ちにしていたのに、届いたのは離婚の申し出だったという痛ましい経験の中から、クリスチャンになりました。
 彼の近況と共に、洗礼のときの証しが同封されていましたが、その証しの中に「キリストと共に死んだものは、キリストと共に新しい命に生きるということを信じます。」と、書かれていました。
 イースターは、まさにこのことだろうと思います。
 キリストは十字架にかかって死なれましたが、3日目に復活されました。死は、キリストの命をその中に閉じ込めておく事はできませんでした。キリストの命 の力は、永遠から永遠に続くもので、死は48時間あまり必死になって何とか閉じ込めたのですが、とても太刀打ちできるものではありませんでした。
 私達の日常は、平々凡々としながらも自分の思うようにはなりません。思いがけない事が起こってきたり、何気ない人のことばに躓いたり、ささいな事から取り返しの付かない事態へと発展したり、病気になったりと悩みは尽きず、苦しみも去ることを知りません。
 岩淵まことさんは、8歳のご長女を天に送られ、その後奥様も乳がんに冒される体験をなさいました。奥様は、その後元気になられましたが、奥様ががんだと いうことが分かった時や、がんと戦っておられる時の事を、「そりゃあ、とてもショックでしたよ。妻が手術を受けるときには、これが最後かもと覚悟もしまし たし、その後の療養生活も苦しいものでしたので、どよ~んと本当に暗い気持ちになりました。」と話して下さり、又その後で、「でもイエス・キリストはその くら~い、もっとくら~い所からやって来て、私をひかりのほうへと連れて行ってくれたのです。」と、証しされました。
 岩淵さんも私の従兄弟も、キリストの死を打ち破った命を自分のものにしている人たちだと思います。
 ブルース先生は、先日のお説教の中で、「私達には毎日がイースターです。」と言われましたが、「神様、私が日々、イエス様と共に死に、イエス様と共に新しい命に生きられるようにさせて下さい。」と、祈り、そうなったと信じていきなさいと言うことだろうと思います。
 いろんなことに疲れ果てて、もうどうでもいいやなどと思うこともよくありますし、どこからも力が湧いてこない時もありますが、この兄弟たちを助けて下 さった方は、私にも働いて下さると信じます。信じて祈りながら歩み行けば、死を打ち破った命に生かされていけるのだと思います。
 このイースターの時に、イエス様が私に対してして下さった事を思い、イエス様にお従いして行こうと心新たにしたいと思います。